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■02-9:戦争と国家・戦士と資質■

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戦争」と「暗殺」が、恐怖とタブーを生み出す。

『戦争』

軍隊」と「諜報機関」という存在の暗闇。

やはり、近い内に「捜査を終了する」つもりなのか?「35」

せんだって、2月23日に「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」暗殺事件に関して、「数週間以内に結論が出る」との見通しを示したイギリス側。
容疑者を起訴し、その後にロシア側へ「引き渡し」を求める考えでいるようだ。
数カ国での「合作」作戦。暗殺された元中佐は、さぞ悔しい思いをしていることだろう。そして、残された遺族の方々も。それから、協力関係にあった友人や知人達も。
登場人物の1人や2人で、「終了」させるつもりなのか。全く話にならない。これが、世界一の悪の元凶である「イギリス」の真骨頂である。イギリス、ロシア、イタリア、フランス…アメリカ。核の問題をかんがみると中国という国名も浮上する。常任理事国とその手先としてうごめいてきたイタリア。それは第二次世界大戦末期から始まっている。
今回のこの暗殺事件の背景には、とてつもなく大きな病巣が隠されている。大小様々な利権の巣くつである。果たして、いつの日か…表に浮上することがあるのだろうか。
次々に闇へと葬られる「暗殺事件」…。
その一方では、これまたアメリカ同様に「大宣伝」を始めた「アルカイダ」という過激派のイギリス国内における大規模なテロ攻撃という名文句。勝手に付けた「名称」を使い続ける世論操作。テロ攻撃という「市民の恐怖をあおる」戦略。
たった1人の最重要人物であった「元中佐」の警護もわざと行わずに、見殺しを選択(Choice)した「イギリス」や「ロンドン警視庁」にテロを防ぐことなど絶対にできない。
そもそも、「対テロ情報」は最重要項目の1つであり、たらたらとメディアで流せる種類のどうでもいい情報とは比べ物にならないくらいに意味そのものが違う。
通常は、完全に「最重要機密」として扱われる。それは、精鋭の屈強な対テロ専用エリート部隊による『対テロ作戦』を遂行するためである。そこには、『成功・完遂』という文字しか存在しない。
作戦そっちのけで情報を垂れ流すことなど……当たり前のこととして「関係者を抹殺してでも阻止される」のが普通である。
しかも諜報機関の機密文書が漏洩することなど考えられない。ほかの「悪しき機密情報」とは違い、その情報が流れた場合には、一般市民が最も被害を受けるからにほかならない。
よって、この種類の『本当の安全保障』の情報は、知っている者でも決して漏洩させることはない。たとえ拷問されたとしても口を割らない。そういう訓練もミッチリと行われている。現役の諜報部員や特殊部隊員に聞けば分かるだろう。…が、聞ける訳もないか。言えることは、これが事実であるという認識がない者は、偽者として認識できるということくらいである。
1つだけ付け加えておくが、これまで世界各国で「テロ」という行為を政府機関が作戦の1つとして行っているということである。アメリカでも、ロシアでも、イギリスでも、古くは日本でもあった。
「テロ=テロリスト」ではないということだ。「テロ=政府の作戦」が数多あることを忘れなければ、今まで見えなかった背景がクッキリと見えることがある。

「2007-03-04:追記」
アメリカでもこれまでになく問題視されている「安倍晋三君の発言」。

当時、官房長官であった河野洋平君の「従軍慰安婦問題」に関する談話の明確な見直し準備を行っている安倍君の行動がアメリカなどのメディアでたたかれている。
「安倍君が『旧日本軍による強制性を裏付ける具体的な証拠は何もない』と発言した」ということが報じられている。両方共、実にばかばかしい限りである。
まず、以前にも記述していたと思うが、この「従軍慰安婦問題」についても、当時日本を守るべく本土の首都「東京」で旧日本陸軍のある部隊を率いて戦っていた我が父親から、『間違いなくあった』と聞いている。その父親の戦友達からも同じように聞いている。『むごいものだった…。軍上層部からの絶対命令だった…』と。
そして、口をそろえて吐き捨てるように言っていた…「若造共(安倍君や閣僚共)が何を勝手なことを言っているのか」と。
これ以外にも「悲惨な話」を数多く聞いている。明記することは避けるが、実に地獄のような環境の中で非人間的行為が度々繰り返されていたことは明白である。
今回のばかげた発言が、韓国や中国、そのほかの国々から日本に対する『怒りと憎悪』を増幅させていることは間違いないことである。今後も火種が大きくなるだろう。
国家間を引き裂く行為、亀裂を生じさせる行為…これらの行動に一体どのような意味が含まれているのか。この意味については、多角的に検証する必要がある。
単なる「ばか発言」という意味もあるが、いまだに日本と「韓国」、特に「中国」との友好関係にヒビを入れたがる存在があるということも視野に入れる必要がある。それは、だれであろう『アメリカ』である。経済を見つめてさえいれば、必然的に答えが見える。
とにかく、そういう意味を含めないとしても、「アメリカのような鬼畜共」に、そもそも言われる筋合いなどないのだ。
アメリカという鬼畜国家が、これまでに地球上で行ってきた凶悪な犯罪行為のすべては、他国のそれを集結させてもまだ有り余るほどの極悪ぶりであることは歴史が物語っている。

「2007-03-08:追記」
再び、ロシアのえじきにされた1人の記者「イワン・サフロノフ」。

「イワン・サフロノフ記者(51歳)」は「元大佐(以下、元大佐)」でもあったとされる(確認していないのでハッキリとは分からないが)。2〜3日前から情報は流されていたのだが、当初「自殺」として片付けられようとしていたことも事実であるし、現在もその傾向が強いことに変わりがない。検察当局が「自殺として捜査をしている」ことからもうかがえる。当初から、決めつけた上で「動く」という行為そのものは、『間違いなく異常である』と言える。聞いているのか、これに該当する次元の低過ぎるばかなロシア人共よ。
先週、アパートの5階にある自宅の窓から転落して死亡したとされている。下は雪である。現場の状況でさえも分からないので、明確に把握することができないのだが…。それにしても「転落死」とは…。
まず、元大佐は『ロシアの軍事機密』を握っていたことは確かである。また、(元大佐という)過去の高いポジションを活用することで、独自のパイプを国境を飛び越えて持っていたことも事実である。
元大佐は、ロシアの軍事産業に関する『不正行為』に対して、人並み以上の追究を仕事(Kommersantという日刊紙への情報提供など)としていたようである。軍事に関してだけではなく、宇宙に関する情報についても専門としていたという情報もある。どちらかというと、この宇宙に関することのほうが重要であり、ロシア政府は最も脅威に感じていたはずである。この世でトップ3の最高機密分野であるからにほかならない。以前にも少しだけ触れたことがあるのだが、そこには数十年先の想像を絶するすさまじいテクノロジーが豊富にかかわっている。もちろん兵器もかかわっている。残念ながら…話をもとにもどす。
元大佐は、ロシア政府の『こそくな兵器売買』をかぎつけた。シリア・イランへの兵器売却に関するある機密である。「こそくな方法」とは、「ベラルーシ」を経由することで西側諸国からの批判をかわすための古典的なワンクッション方法である。
取り扱った軍事システム&兵器は、「防空システム・戦術ミサイル・対空ミサイル・ミグ29戦闘機・スホイ34戦闘機」などである。
世界各地で行われている「兵器展示会会場」へ足を運んでは、情報を交換し、そして入手していた元大佐。
以前は、「警告」を受けていたものの、最近では「脅迫」に変わっていたということも事実である。相手はだれであろう「ロシア政府」そのものであり、「FSB」である。
元大佐にも、協力者が多く存在していた。元同僚や現在の同僚達である。協力者達は、身の安全を危惧していたようである。「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐」と同様のシチュエーションである。ここ数年で、暗殺されたそのほかの数百人の中の1人になってしまった元大佐。
イーゴリ・ヤコベンコ書記長(ジャーナリスト組合):「明らかに自殺ではない。取材活動にかかわる殺人の可能性が高い」と述べている。
遺族の悲しみと協力者達の怒りはどこへ向かうのか。現在、目撃情報などは届いていない。

「2007-04-05:追記」
いまだに本筋では展開しない「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」暗殺事件と残された家族の闘い。「36」

今月の4月2日までに、イギリス国内においてロシアから来た検察局の担当者が、「ロシア人実業家:ボリス・ベレゾフスキー氏」への事情聴取を、ロンドン警視庁の通訳が立ち会う中で行っていた。
ただし、そのほとんどの質問に対し、「ベレゾフスキー氏」は返答を拒否している。その質問の数は「100項目以上」だったそうだ。これはごく当たり前である。なにしろ、ロシアは『元中佐暗殺の容疑者に仕立て上げようと必死』なのだから。実に、ばかげた茶番劇を展開させているものである。ロシアというイカレタ、本来の中身は後進国の姿である。
独裁国家のやることは、どこの国にしても「似たり寄ったり」になるものだ。この日本も含めて。人間とは、本当に愚かな生き物である。どの程度の知能で、何を考えて、何を行っているのかが、大体把握できてしまうのだから…実にばかばかしい生き物である。
少なくとも、ロシア、イギリス、イタリア、ドイツ、場合によってはフランスも含めて、本気で解決しようとしている国は『皆無』である。現場では、懸命に動いている人物達も存在しているが、上から流れてくるクソはだれにも止められない。
これまでに、散々『指摘』してきたことが何1つ展開されないのでは、『答え』に近づくことなどできはしない。現場の人間は、さぞイライラしていることだろう。それと共に、政府当局への不満も大きくなっていると考えられる。
そういう現状の中で、残された家族は『懸命に歯を食いしばって闘っている』ことが伝わってきている。
暗殺された「元中佐の無念」と、そしてポロニウム210で少なからず間接的に被曝させられてしまった人々のために立ち上がっている。妻のマリアさんが中心となって、『リトビネンコ正義基金』を「ベレゾフスキー氏」の資金援助で創設している。
これは、気の遠くなるような闘いである。イギリスとロシアの両政府に対しての闘いである。「ロシアだけ」ではなく、「イギリスも加担している」ことを薄々感じ取り、闘うことを決めたのだろうと思われる。状況がそれらの行動や心理を浮かび上がらせている。
たとえ『何も変わらなくても』『何も分からなくても』……ただジッとして、『黙っている訳にはいかない』という『意志』であり、『信念』というものがそこには存在している。
疑問、悲しみ、怒り……それらのものが「一体」となり、あるいは「繰り返される」ことで、やがては『強い思い』に変わる。その強い思いに、「前向きな考え」が加わり、『強固な意志』となる。その強固な意志は、必然的に『最も屈強な信念』となる。
それが人間である。人間を動かすものは、思いであり、意志であり、信念である。

「2007-04-07:追記」
ロシアと北方領土、そして日本。

ロシアという椅子にふんぞり返っている「筋金入りの悪魔」であるプーチン。来年の2008年春に2期目の任期が満了する。
数日前の4月5日に、プーチンの有力な後継候補の1人とされている「イワノフ第1副首相」が、北方領土の「択捉島」を視察の目的で訪問している。イワノフは、国防相であった2005年にも「択捉島」を訪問している。
これまで、日本とロシアの間では、様々な「紆余曲折」があった。
その繰り返し。何も進展などしない。ロシアは、北方領土を返還する意志などみじんもない。ないからこそ、その地において「様々な開発(水産加工施設・港湾・空港など)」をしているのである。
ここ最近、繰り返されているロシア側の「視察」。それは日本への、日本人へのハッキリとしたポーズであり、メッセージである。「北方四島は返さない」「我々ロシアのものだ」という「意味」を投げ掛けている。
そして、日本国内ではどうであろうか。「安倍君」が、首相として3年ぶりに出席した「北方領土返還全国大会」。今年の2月に行われていたこの大会で、「積極的に取り組む」ということだけで終了。無能政府としては、「1855年2月7日に結ばれた『日露通好条約』によって、北方領土4島が日本領土と確認されたことを理由に『北方領土の日』とする」見え透いた形ばかりの行事を行っている。
この安倍君の前の「小泉君」の場合、2005年の大会は「ばかなので引かないはずの風邪」で欠席。翌年の2006年も欠席した上に、「あいさつの代読すらなかった」という体たらく。
戦後62年間、アメリカとロシアに占領されたままの日本。その現実をひたすら国民に把握されないようにごまかしてきた『官僚』と『自民党』。それは現在も引き続き行われている現実である。
「改革」「戦後レジーム」「憲法改正」「再チャレンジ」「再教育」「美しい国」……並べられるうわ言とデタラメ。しかし、実際に行っていることは、「アメリカからの様々な『押し売り』を受け入れること」と「戦争ができる『美しい国』への『改革』という名の戦争『再チャレンジ』法案の可決」である。
本日の4月7日、これまで「憲法9条の解釈上」で禁じられていた「集団的自衛権の行使」であるが、『その一部を容認する方向で検討する方針』であることを「安倍君」が発狂している。要するに、「アメリカが攻撃された場合、その敵に対し、『日本も武力行使が可能とする』という決まりごとにしようではないか」という流れである。
戦争ができる『美しい国』への『改革』が、確実に行われている。今、国民の目の前で。

「2007-04-10:追記」
解放されたイギリス兵の幼稚さ…そして、後方のイギリス政府。

「侵略先進諸国」対「イラン」。せんだって、イラン側に海上拘束されたイギリスの20歳や21歳などのお子ちゃま兵士達。実際に領海侵犯したのかどうかは、衛星からながめていたアメリカやロシアなどは明確に知っているだろうが…。
今回の拘束は、どうにもこうにも「うさん臭い」というのが正直な感想である。様々な思惑が渦巻く中でのある種の「緊張関係」。その状況の中で行われた「ライン際」での間抜けな偵察。通常、20歳や21歳の子供を連れ立って行う作業ではない。イギリス海軍やイギリス海兵隊など…いくら通常のボンクラ軍隊だとしても…少し不可解である。
拘束したイラン側の捕虜に対する「お遊び戦術」を聞いた瞬間に、『ヤラセ』という言葉と意味が走馬灯のように脳裏を駆けめぐった。
拘束されたイギリス兵の発言によれば、約2週間の間に「目隠し・手錠・銃の撃鉄を上げる音などを使って、領海侵犯を認めるように迫られた」「全員が壁に向かって並ばされた」という『心理的な戦術』を受けたというもの。また、「国のために死ぬのはどんな気持ちだ」「家族に会いたくないのか」「ほかの兵士はもう帰国した」などの『ゆさぶり戦術』。ほかにも「身長を測られ、その近くではハンマーでくぎを打つ音を聞かされた」などの『心理戦術』。
この程度の幼稚な方法に対して、『心理的拷問を受けた』と言い放っているのだから笑うしかない。これは、中学生が小学生に行う程度のお遊びでしかない。これを『拷問』などと言っている時点で終わっている。
これらの情報に触れることで、『イラン側が全く本気ではない』ということが読み取れる。それと同時に、それを区別することさえもできないお子ちゃま達が『イギリスの兵士』であるということに、大きな驚きを隠せなかった。即刻、軍隊から放り出すことが望まれる。子供と遊んでいる暇などないばかりか、そもそも遊ぶ場所ではない。それが軍隊である。
そして、その後のイギリス国防省の発表によって決定的となった。「例外的な措置」として、解放された15人に対し、「今回の体験」をメディアに公表することを許可する(?)ということと、それによって生み出された「報酬」を受け取ることを許可する…というものである。中には、計10万ポンド(約2300万円)を受け取る者も存在するようである。
それこそ、通常では有りえない行為であり、考えられない方針である。明らかに、計算された上でのプロパガンダと言えるものであり、「副産物ではない」ことは確かである。
このような「軟弱兵士」が、もしイギリスの正規軍にまん延しているとしたら……実戦の経験がない自衛隊(軍)といい勝負と言える。

「2007-04-11:追記」
間抜けなイギリスのブラウン国防相。

昨日、記述していた「解放された15人の兵士の『メディアへの情報提供とその報酬』に関する問題」に動きがあった。
それは…わずか「1日」で『撤回』という体たらく。非常に笑えることであり、世界一の侵略国家イギリスも焼きが回ってきたようだ。誇れるものは「世界最強の対テロ部隊だけ」である。また、友人達にしても非常に繊細な人物が多いことくらいのものである。後は音楽くらいのものか。
野党や軍事に関係する専門家、そして世論などからの猛抗議によって、「前日の方針と発言」を撤回した。わずかに「1日」である。最初から、とんでもないことをやろうとしたことに「大きな問題」がある。
ただし、この奴隷国家日本とは違い……『国防相が決定の誤りを事実上認めた』ことは、『責任ある行動』として認識してもいいだろう。せんだっても、『奴隷制度200年の歴史』について、『一応』は謝罪していた。こういう部分は、我らがばか国家日本とは大きな違いである。
しかしながら、国防省内部で何が行われようとしていたのか。実にばかげた発想である。だれの差し金で始まったのかを追究すれば、ある程度のことが読み取れるだろう。

「2007-04-15:追記」
現在も放射能の汚染によって危険な状況下にある元中佐の自宅。「37」

「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」の暗殺に使用されたポロニウム210。その放射能によって、様々な場所が汚染されていることは以前からある程度の情報として認識されている。
その汚染場所である「元中佐の自宅」は、現在も非常に危険な状態であることが「4月13日のイギリスのある夕刊紙」によって報じられている。元中佐が、計画的に暗殺され、そして事件が表ざたになってから、すでに「5カ月」という時間が経過している。
そういう中での「報道の1つ」であった。そして、どれだけの関係者が、現状の『捜査の行き詰まり』に対して、むなしさを感じているのだろうか。元中佐の家族は、だれよりもその思いが強いことは明らかである。
表面上は、イギリス対ロシアの外交対決のように展開し、その状態のままでどちらも動けない感じを漂わせている。が、どの角度から見ても茶番劇でしかないことは、以前から記述している。
その状況の中、イギリスに亡命中のベレゾフスキー氏が、非常に「過激な発言」をして注目を集めている。
それは、あるイギリス紙のインタビューでの発言である。単刀直入に、ロシア国内で『武力革命を!』というものである。
この発言を見逃す訳にも行かないロシアは、最高検察庁を通して『国家転覆罪に当たる』として、立件に向けた動きを見せている。要するに、前々から繰り返しているイギリス政府への『身柄引き渡し』である。今回は、『逮捕』という要求も行っているようだ。
しかしながら、イギリスはこれまでのように、『その要求に対して応じる可能性は低い』と考えられる。
ベレゾフスキー氏はこうも述べている:『現在のプーチン体制を民主的手段で変えることはできない。武力や圧力なしでは不可能だ』と。そして、ロシア国内にある政治勢力に対して「何らかの資金援助」を行っているとも報じられている。
この「民主的手段」というものは、この日本でも言えることである。非常に「オーバーラップ」する発言である。例えば、民主党などの野党が政権を奪取した後に、「この国の根幹部分を正常にもどすことがどれくらい可能であるのか」ということをかんがみると分かりやすいかもしれない。
それは、中枢部の奥深くに入り込んでのさばっている「大奥のような『官僚』エリア」に、どこまで「突入」できるのかということである。
この非常に重要で欠かすことができない作業をキッチリとやれるのかどうか。ロシアと同様に、この日本という国の行く末を本気で考えている人々には、必ずと言っていいほどの『大きな問題』であると思う。
いずれにしても、この元中佐に関するイギリスとロシアの外交関係は、(表面上)ますます悪化することが考えられる。
それから、昨日4月14日のロシア国内では、野党連合勢力による『プーチン政権によって、民主主義と自由が抑圧された』という訴えを行うデモの集結があった。これは、無許可(申請しても許可される訳がないのだが)のままであったために、「170人(その後、300人)」の人々が警察当局に拘束されている。拘束された人々の中には、通信社の専属カメラマンなども含まれている。
当初の予定では、デモに参加する人々の人数は、『数千人』だったとされる。しかし、治安当局は「約9000人」の治安部隊と装甲車両を早期に動員したため、数千人規模のデモには至らなかったようだ(数日後に3000人規模のデモだったという情報もある)。これらの数千人規模のデモは、以前からロシア国内のほかの地域でも行われていたものである。
世界各国では、人権を叫び、平等を求め、平和を訴えるために…人々が立ち上がって行動している。残念ながら、日本国内で流される情報が少ないために、中々人々の耳には入らないのが現状である。
日本人も「真剣に考えて、生きていくこと」に取り組む局面に達していることを、すべての人々が把握してほしいと強く願っている。

「2007-04-23:追記」
元中佐の暗殺事件で、『逮捕状』か。「38」

昨日の4月22日、あるイギリス紙で「アレクサンドル・リトビネンコ元中佐(以下、元中佐)」の暗殺事件に関して、「ロンドン警視庁(Yard)が『旧KGB職員ら3人』の逮捕状を数週間以内に取る見通しである」ということを報じている。
この3人の名前は、この項目で再三登場している「おなじみの名前」である。『アンドレイ・ルゴボイ』『ドミトリー・コフトゥン』『ヴァチェスラフ・ソコレンコ』の面々。肩書きは、それぞれ「元KGB」であったり、セキュリティー関係の「企業コンサルタント」であったり、「実業家」であったりといろいろ語られている。「ルゴボイ」は「旧KGB」であるが、「コフトゥン」はある程度の実戦経験を積んだ「元特殊部隊員」だった可能性が濃厚であると考えている。「ソコレンコ」もそのラインなのではないかと考えている。
残念ながら、ほかにも『確実に関与している人物』が存在しているものの、近い内に正式発表されるであろう「その中」には含まれていないようだ。
例えば…元中佐を監視していたが、事件発覚と同時に早々とロシアへ帰国したままのロシア大使館員(恐らくはFSB職員)である『ビクトル・キーロフ(アナトリー・キーロフ:アナトリー・ビクトル・キーロフ)』や、最重要人物であるイタリア人情報提供者の『マリオ・スカラメッラ』など…ほかに少なくとも「2〜3人(イーゴリ/ウラジスラフ)など…(この2人は同一人物の可能性もある)」…『合計4〜5人』は存在している。ほかに怪しい存在としては「エフゲニー・リマリョフ」なども数えられる。
イギリスとロシアの外交上の問題は、以前から押しつ押されつの状態である。ロシアは「ベレゾフスキー氏」を引き渡せと言い放ち、今後はイギリスが「ルゴボイ/コフトゥン/ソコレンコ」を引き渡せと言い放つだろう。しかし、どちらも首を縦に振ることはないと考えられる。
イギリス側が、この3人以外の重要人物をターゲットにしないのであれば、話はここまでで終わる可能性が高い。どちらにしても、イギリス側の対応が『最初からオカシイ』ことに変わりはない。

「2007-04-23:追記2」
元フランス外(国)人部隊の兵士が、金欲しさに銃器の密輸入と販売。

4月22日、神奈川県と静岡県の両県警が、銃刀法違反容疑(加重所持など)でフランス外(国)人部隊に所属していたとされる40代の男とその妻(神奈川県)、会社社長など計5人を逮捕した。逮捕された男や会社社長らの自宅から、拳銃計8丁と1000発以上の実弾が押収されている。
男はベレッタなど計5丁と弾丸、社長らはサウンドサプレッサー付き拳銃など計3丁と弾丸。ほかの購入者には、ガンマニアなども含まれる。そのほかには、44マグナムなどもあった。これらはほとんどが正規品と考えられる。
ベレッタにしてもライセンス保有の上で製造されているアメリカ製ではなく、もともと評判がいいイタリア製なのかもしれない。
元フランス外(国)人部隊に所属していた時期やその期間なども分からないが、相当強固な密輸入のパイプラインが出来上がっていたようである。もちろん部隊に所属していた当時にできたパイプであることが考えられる。捜査当局の考えは知らないが、もし部隊への所属期間が短期ではなく長期であるとするならば、年齢層から考えて恐らくは10年以上の密輸入を繰り返していたのではないかと考えられる。10丁や15丁で終わる話ではないと感じている。
傭兵などの世界も実に様々。この日本には、小遣いかせぎのために平然とメディアに出演しているばか者も多い。あこがれて参戦し、たえられずに即刻除隊するなどして、部隊や戦場から離れる者も非常に多く存在している。そういう感じのまま、帰国後は元傭兵だの、元フランス外(国)人部隊などと言い放ち、小遣いをかせぐ者が後を絶たない。
中には、戦場と日本を行ったり来たりして、いちいちメディアで報告している間抜けも存在している。そういう間抜けにはヘドが出る。戦場で人を殺しながら、日本との間を行ったり来たりして、そしてメディアに出演し、一体何が言いたいのか。一体何を伝えたいというのか。『傭兵である自分を知ってもらいたい』『出版している本を買ってもらいたい』という『実に低次元のクダラナイ欲望』しか見えはしない。このような『輩』を見るたびに、吐き気がする。
いずれにしても、以前からこの日本はもはやどうしようもないほどの銃密輸国家になっている。

「2007-05-06:追記」
イラクに派兵されているアメリカ兵のモラル。

今回、発表された戦場で命の危険にさらされている兵士達のモラルに関する調査。これまでにも「いろいろな分野」に関して行われていたアメリカ国防総省による兵士達へのアンケート調査。それは数十年前から、膨大なデータとして蓄積されてきた。
5月4日に発表されたものは、とても「初歩的」なものであり、「当たり障りのない」ものとしての内容に限られている。
それは、「戦場における倫理」とされる調査であったが、「モラルや規律の低下が深刻な問題になっている」という…その内容にしては少々大げさに発表されている。
もちろん戦場…しかも「市街地」という非常に難しい環境の中で…「いつ、だれが、爆弾を使って、突撃してくるのか」「いつ、どこから、迫撃砲が撃ち込まれるのか」「いつ、どこで、どこから、狙撃されるのか」…「分からない」という「様々なストレス」に圧迫され続けることに変わりはない。
しかしながら、発表されたアンケートの内容がチープなものであったために、肩透かしのような感じを受けた。
調査は昨年2006年8月と10月に実施されている。前線(最前線ではないが、最前線との間を行ったり来たりしている兵士達と考えられる)のアメリカ陸軍兵士1320人、アメリカ海兵隊員447人に対して行われている。
「非戦闘員を侮辱したり、ば倒したことがあるか」…イエスと答えたのが「陸軍兵士:30パーセント/海兵隊員:28パーセント」
「仲間の兵士が非戦闘員を殺傷した場合、軍に報告するか」…イエスと答えたのが「陸軍兵士:40パーセント/海兵隊員:55パーセント」
「拷問についてどう思うか」…「武装勢力の情報を得るためなら許されるべきだと答えたのが「陸軍兵士:39パーセント/海兵隊員:36パーセント」
この程度の内容だけが発表されている。実に初歩的で意味などない。算数の「1足す1は?」という問題と同じである。
「一般の兵士」では「仕方がない」のかもしれないが…。通常では、例えば…「仲間の兵士が非戦闘員を殺傷した場合」に関しても「報告するか、しないか」という問題ではなく、まず『完全なる誤射か、明らかに故意であるのかを明確に判断させる』ことを徹底的にたたき込む。それが、「モラルを維持するための『薬』になる」からにほかならないばかりか、ほかにも効力を発揮することにつながる。その後で、「報告するのか、しないのか」という部類の質問を行う。それについても、「報告する、しない」自体が問題ではなく、場合によっては『その場で射殺するか、しないか』という質問になる。この質問は、一般の兵士の世界では、お目にかかれないだろうが…。
これは、作戦遂行時に「仲間の兵士が、一般人などをレイプしているのを目撃した時」にも通じる質問である。また、同じ作戦チームで行動を共にしている時に、「プレッシャーなどから隊員が発狂寸前に陥り、ほかの隊員の命を危険にさらした時」にも通じる質問である。
もちろん判断はチーム内のトップが決めることになるが、もし周りにだれもいないという自分だけの判断が求められるシチュエーションも想定されている。
戦場では、考えられないことが起きる。その考えられないことのすべてを想定し尽くすことから始まる。更に、それらのことを徹底的に頭へとたたき込む。特に、戦場では「瞬時に行われなければならない的確な判断」が必要とされる。作戦を完遂することが第1の目的に変わりはないが…それと同時に、「戦士」である前に「人間」として生き残るためにも必要なのである。

Status:2007-02-27〜作成

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