たぬきマンアメリカ激闘編の巻


第6回YOU MAKE ME FEEL SO YOUNG



「いろいろな人に夢を語りなさい。そうすれば応援者と情報が集まる」松下幸之助の言葉である。
今回ニューヨークのパフォーマンスをするにあたって、知り合いのクマノさんに話しをしたら良い事を教えてくれた。


クマノさん「そいつは面白い事を考えたな!」
たぬきマン「そうでしょ、そうでげしょ!多分まだだれもやった事ないからニューヨーク1番の篆刻家になれますよ!自慢しちゃうんだ!」
クマノさん「せっかく行くんならおれの知り合いがニューヨークの共同通信で偉くなってるから、紹介してあげるよ」
たぬきマン「え!共同通信ていったらよく新聞の海外記事に乗ってる、提供共同通信、のあれですか!?」
クマノさん「そう。もし記事になったらすごい事だぞ。全米どころか世界中に発信だ」
たぬきマン「ハ、ハハ、ハ!。.。.。」
舞い上がってしまった!

クマノさんは、(株)オリコムという大手の広告会社の部長さんで(あれ専務かな、間違っていたらごめんなさい)
日本全国のいろいろなイベントを取材して本に乗せたり、講演をしたりビデオや自分で執筆した本を出したりと(たぬきマンも少し本にでてます)、すごい活躍をしている文化人だ。

そもそも早稲田大学に入る時から、過去の出題問題を自分流に解析した受験勉強をしてみごとトップ合格という、山師のような、いえ素晴らしい才能をお持ちのヒトなのです。だからその人脈ははかりしれず。
芸能界から政治家までしらないヒトはいない(かもしれない)ぐらいの有名人だ。
クマノさんの作ったイベントのノウハウビデオは、タモリ倶楽部の優秀ビデオにタモリが選んでいる。

「じゃあこれが、ニューヨークの住所と電話番号ね。がんばってきたまえ」
は、はー。有り難くちょうだい致します。

以前高崎でたぬきマンが「ゴム動力自動車コンテスト」というイベントを立ち上げたことがある。
人間が乗って運転できるゴム動力の自動車を作って、その走行距離と製作のユニークさを競う、というイベントだ。
最初は走らなかったりすぐ止まったりとトラブル続きだった物が、回を重ねるにつれて150m以上簡単に走るようになり最後は時間を競うグランプリまでなった。
このイベントを全国に紹介してくれたのがクマノさんで、大変お世話になっている。


クマノさんに紹介してもらった共同通信ニューヨーク支店はナ、ナ、なんとロックフェラーセンターの中にあった。
早速電話をする。
「はろー、はろーボク、ニホンカラキタ、タヌキマン。××サンイマスカ?」
なにか言っているけれど、早口すぎて良く分からない。
「ダレカニホンゴワカルヒトイマセンカ?」
電話で外国語を喋って意味を通じさせるのはすごく難しい。
目の前にいると身ぶり手ぶりも含めて相手が何となくわかってくれるが、電話はホントに語学力がいる。
ニホンジン!ニホンジン!と連呼していたら、相手が諦めたらしく誰かに変わってくれた。
「もしもし?」
やったー!日本語だ!
「わたち、日本から来たたぬきマン。××さんいますか?」
電話した日がちょうど土曜日で××さんだけでなく、ほとんどの人がいなくて話が通じない。
それでも明日バッテリーパークやワシントンスクゥエアで篆刻のパフォーマンスをやる事を話して電話を切った。
緊張していた糸がプッツリと切れて気が抜けてしまった。予定では沢山の取材記者の前で篆刻を彫ってそれが世界中の新聞に載り、記事の最後に「提供共同通信」となるわけだったのに、、。
まあいいや、明日はニューヨークの街角で世界のたぬきマンになるのさ。この脳天気、いやポジティブさがたぬきマンの本性である。

気を取り直して今晩の計画を練る。
「おいたぬきマン、今晩どこにいこうか?」
あ-びっくりした。鞄持ちのヒロタジマだった。
「もちろんジャズだ!ニューヨークはジャズの街だ!一晩中ジャズ浸りだ!」
ニューヨークは有名なジャズクラブが星の数程ある。
それも歴史に名を残す素晴らしいクラブがある。
この街から育ったジャズメンは数知れず。たぬきマンは一時期ニューヨークのジャズクラブを全て回ろうと思い、何年も通ったが未だに全部は見ていない。有名なクラブは大体網羅したけれど、小さいクラブはたくさん有り、なかなか回りきれない。
この小さいライヴスポットが意外に面白い。無名だがすごいグルーブ感のあるミュージシャンがいたりしてその発見にゾクゾクする。
まして狭い客席の目の前で始まるライヴ演奏は、体を包んでくれるジャズの魂そのものだ。


「ヒロタジマ、どこ行きたい?」
「やっぱりブルーノートがいいな」
「O.Kでもその前に、近くにスイートベイジルていうジャズクラブがあるから最初はそこに行こう。ブルーノートよりも気さくで小さくて、でもたまにすごい新人が出てる事もあるからおもしろいぞ!」

早速スーツに着替えて外に出る。
今回は少しドレスダウンで、ネクタイは省略してシャツはシルクのネックダウンだ。
ニューヨークはオシャレな街だ。街に負けないように夜のファッションは粋な戦闘服と考えて自分を磨きあげよう!

ホテルの前で2人組が簡単なドラムとギターでストリートライヴをやっていた。
歩道に出て思いきり指笛を吹く。
イエローキャブが、その音を聞き付けて素早くUターンして目の前に止まる。
運転手に大きい声で言う。

「SWEET BASIL,Greenwich Village!」
「OK!」

ブロードウエイのT.K.Sを通り過ぎる時どこからかバグパイプの大きな音が聞こえてきた!
あーー!!ここはニューヨークだ!<続く>

次はいよいよジャズクラブだ!お楽しみに!

アメリカ豆知識
ニューヨークのタクシーはイエローキャブと呼ばれていて、黄色に塗られた有名なタクシーだ。でもこの頃運転手がメキシカンだったり、プエルトリコだったり、英語をしゃべれない人がいる。ニューヨークの道もよく知らない運ちゃんにあたったらこれは運がなかったと諦めて、近くの有名な建物(セントラル駅とか、エンパイア−ステートビルなど)に降ろしてもらおう。ティファニーやグッチなど有名なブランドの店は、まず知らないと思って間違いがない。

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