児玉教育研究所-力動的心理療セミナー

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力動的心理療法セミナー


目的
本講座は、当研究所の顧問で、長年に亘りスーパーバイザーをお願いしております、中久喜雅文先生(元東大精神科病棟長、コロラド大学精神科助教授)の「力動的精神療法」の流れを引き継ぐセミナーです。「力動的心理療法」は、対立的に捉えられている「記述的精神医学」と「精神分析学」の両立を目指す「力動的精神医学」を基礎とするもので、bio(生物)、psycho(心理)、social(社会)、の3つの視点からクライアントの状態を分析し、最も適切な援助方法を見い出していく、臨床的な技法です。日本ではまだ一般的ではありませんが、アメリカでは広く普及している心理療法です。本技法ではクライアントがセラピストとの交流を通じて自らの人格的成長を図り、自らの力で困難な課題や対人間関係の問題を解決できるよう「自律的自己」の確立を目指して、セラピストは分析作業を進めてゆきます。この方法は、精神科医療をはじめ、教育、福祉、産業、など幅広い分野への応用が可能です。ゼミの進め方としては、理論学習と実技を平行して行います。精神医学、精神分析学、心理療法、の各分野に関連する理論学習と同時に、力動的心理療法の技法を実際のロールプレイを通して習得することを目指します。

本講座は1年間のコースとし、以下の3つの領域についての学習を行います。
各年度毎のテーマは変わりますので、興味のある年度をお選びいただけます。

講座内容
<3領域>
1 力動的心理療法の理論と技法
2 精神医学及び精神病理学の基礎
3 個体発生と成育、乳幼児精神保健、発達障害

具体的には、前期10回、後期10回のセメスター制とし、各学期ごとに上記の3分野から特定のテーマを選び、関連した教科書を中心に学習を進めて行きます。併せてメンバー同士でロールプレイを行い、それについてのグループスーパーヴィジョンを行います。

2023年度の講座内容
<テーマ>
コフートの「自己心理学」
テキスト ゼミ開始時に指定します。
参考書 「精神障害と心理療法」(高橋豊著、河出書房新社)

講師:高橋豊
元飛鳥病院(精神科単科)心理室長、元中央大学法学部兼任講師、臨床心理士、精神保健福祉士 グループサイコセラピスト(日本集団精神療法学会認定)、当研究所所長

応募要項、資格
現在、心理臨床に携わっている方又はそれを目指している方。

募集人数:定員12名
今回は若干名の募集となります。入会ご希望の方は面接をさせていただきます。
詳細は事務局までお問い合わせ下さい。

資格認定
臨床心理士の方は受講により更新時のポイントが4ポイントつきます。
一定の期間と必要な単位を取得された場合には当研究所の「心理療法士」名簿に登録し、「認定証書」を授与します。

日程:原則第一、第三火曜日 午後6時20分~8時35分 全20回
前期
4月18日 5月16日、30日 6月6日、20日 7月4日、18日 9月5日、19日 10月3日、17日
後期
11月7日、21日、12月5日、19日
2024年1月16日 2月6日、20日 3月5日、19日

受講料
年間受講料:¥100,000円+消費税10%=¥110,000
(2回に分納可、後期納入期限 8月30日)

申込方法
参加申込書に必要事項を記入の上、期限内にメール、郵送又はFAXでお申込下さい。
電話でのお申込は受け付けておりません。

pdficon_large.gif「力動的心理療法セミナー」参加申込書PDF

申込受付
受講の可否については、こちらからご連絡致します。その際に、受講料の振込先をお知らせ致します。 
納入された受講料の払い戻しはできません。

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