|
―梨の花―
谷保天満宮の梅園では梅が大分咲いています。城山でもオオイヌノフグリが小さな可憐な花を咲かせ始めました。日差しも強くなり、春が近くなって来た感じです。 国立の梨園では梨の蕾が膨らんでいます。開花が待ち遠しいですが、今年の梨の開花は一体いつ頃になるのでしょうか。私たちボランティアが花粉付け作業の応援に参加した日をもって開花としますと、過去3年は以下の様でした。(総会資料より) 2003年 4月9日より 花粉付け作業 6日間 2002年 3月30日 〃 5日間 2001年 4月7日 〃 6日間 随分バラツキがあります。その年の気候にモロに影響を受けているのでしょうか。今年はいつ頃になるか、自分なりに予想してみるのも楽しいものです。 私は花粉付け作業に参加して3年経ちました。参加してみまして、梨の花って、本当に 綺麗だと思いました。清楚なもの、ふっくらとしたもの等あり、とても、心豊かにしてくれます。昨年は梨の花を見て、品種が分かるようになりたいと思い、梨園主や皆さんに教えてもらったりしたのですが、結局1種類も覚えない内に終ってしました。種類が分かる方が羨ましくてしょうがありません。今年もまた挑戦しょうと思っています。 ところで、梨の花について少し調べてみました。中国では白居易の長恨歌に、次の様な歌がありました。
これは、「玉のように美しい顔はさびしげに、涙がはらはらと流れている。その姿は、一枝の梨の花が春の雨にしっとりとぬれているようである。楊貴妃を失って悲しむ玄宗のために、仙界より呼び寄せた楊貴妃の姿をえがく」、歌とのことです。 日本では、「枕草子」の「木の花」(34段)の中で梨の花について触れています。 「梨の花、よにすさまじきものにて、ちこうもてなさず、・・・」(世間では全くとりえのない花のように扱って、身近に取り扱わず。との意味)。この後、上記の楊貴妃の歌を取上げています。その当時、日本と中国では梨の花について扱いが違っていたようです。 因みに、梨の花の花言葉は「和やかな愛情」だそうです。 梨の花についてほんの少し知ることで、興味も湧き、今年の花粉付けが楽しみになります。そして、今年こそ、花を見て種類が分かりたいものと思っています。 皆さんで梨の花についてお知りになっていることがありましたら、ご連絡下さい。 以上 『くにたち・梨園ボランティア』 事務局 遠藤 常吉(文責) |
|