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―梨の神秘!―
今、梨園では摘果作業の真最中です。その様子は、隈井さんに管理して頂いていますホームページに詳しく載っています。私は摘果作業に、毎年悩みます。果実の形、大きさ、何番果か、果柄の太さ長さ、果実と果実の間隔、袋掛け作業のこと等を判断し摘果しますが、一度鋏を入れてしまうと復活は出来ませんので、決断と勇気を要する作業と思いながら今年も参加しています。 摘果された果実を切って見ますと、つくづく梨の生命力、神秘さに打たれます。概略を下記に描いて見ました。梨の果実は柿やモモのように子房が肥大して果肉を形成するのでなく、子房をとり巻く花床の部分が肥大して果肉を形成するとのことです。一般に子房が肥大して果実になったものを真果と呼ぶのに対して、梨のように子房以外の組織が発達して果実になったものを偽果と呼ぶそうです。 古谷さんのお便りにありましたように、梨園ではこれから、摘果、袋掛け作業と当分忙しさが続きます。私も時間の許す限り参加し、皆さんとご一緒にスッカリ緑を濃くした、梨園の木陰で会話を楽しみたいと思っています。 (概略スケッチ)
以上 [資料]: 1.「果樹園芸大百科 ナシ」農文協編 2.「ナシの作業便利帳」廣田隆一郎 農文協
2005年5月17日 『くにたち・梨園ボランティア』 事務局 遠藤 常吉(文責・イラストも) |
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