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―今年は「AArk2008カエル年」―

 

今年は記録的な猛暑が続いています。7月は関東地方では20日連続の真夏日が続き、一方では降水量は平年の42%であったとのことです。これも温暖化の影響なのでしょうか。

そんな中、今年の前半のお手伝いの大きな作業も終わったことから、梨園主さんとの懇親会を去る7月26日(土)に開催しました。当日はお忙しい中、大勢の方にご出席頂き、和気藹々と楽しい一時を過ごしました。今年の前半は色々なことがありました。参加されました方、それぞれに感想を語って頂きました。主な話題を挙げてみますと、春先には中国から花粉が入荷しないのではないかと心配されたこと、梨園で「ナシ疫病」、さらに「黒星病」が発生したこと、また、私たちボランティア仲間で「茶毒蛾」(「茶毒蛾」ではないのではないかとのご意見ありました)にやられたことでした。更に、新規では、「剪定講習会」、「夏期誘引作業」の講習会があり参加出来たことでした。

そして月が替わって8月1日に「立毛検査」があり、私たちボランティアも平塚さん、古谷さんと遠藤で立会わせてもらいました。梨の実も一段と大きくなり、収穫も間近と感じました。審査員の方の講評に、「これだけ暑く、乾燥しているため、「ダニ」が急速に発生し広がっているので、早急に対応して欲しい」との要請がありました。

ところで、今年は「AArk2008カエル年」だそうです。私たちの身近に生きているカエルが環境の変化から、種類によっては絶滅の危機に直面しているとのことから、国際自然保護連合(IUCN)が呼びかけ、日本国内でも動物園や水族館が種の保存事業に乗り出しているとのことです。(注1)

また、最近私が観ました、日本の浮世絵が海外の画家にどんな影響を与えていたかを取り上げた美術展で、江戸時代の浮世絵師葛飾北斎が描いた、「北斎漫画」の中の蛙のモチーフが、フランスの陶器の絵柄として描かれていました。そんなことからも蛙は世の東西を問わず身近なものであることを実感しました。(注2)

そう言えば、今年、私は梨園で、「雨蛙」の鳴き声を2〜3回聞きましたが、その可愛らしい姿をみることが出来ませんでした。作業しながら、雨蛙に話かけることが出来す残念でした。

皆さんご承知の様に、今環境保護が叫ばれています。私も地に足がついたレベルで活動に参加して行きたいと思っています。そして、蛙の声が当たり前に聞こえ、その姿を見ることが出来る環境であって欲しいと願わずにはいられません。

以上

注1:「AArk2008カエル年」(AArkとは「両生類の箱舟(アンフィビアン・アーク)」の意味で、両生類を無事に「箱舟」に乗せようとする運動です。
注2:「フランスが夢見た日本―陶器に写した北斎、広重」
   日仏交流150周年記念 オルセー美術館コレクション展 東京国立博物館で8月3日まで開催
 

2008年8月3日

『くにたち・梨園ボランティア』

事務局 遠藤 常吉(文責)


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最終更新日 : 2010/09/04