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―都市農業に期待!―

 

今年の関東地方の梅雨明け宣言は7月14日と発表されましたが、それ以降、梅雨に逆戻りしたようなスッキリしない天気続きです。そんな中、私は最近、二つの行事に参加し、感動し、大変得ることがありましたので、感想をご報告します。

まず、7月30日(木)に佐藤園の佐藤英明さんの特別なお計らいにより、「旧農業試験場果樹研修生OB会」による稲城市の梨園視察研修会に特別参加させてもらいました。当日は午後から、佐藤英明さんを始め、東京都中央農業改良普及センターの方、各地区の農家の方々14名とボランティアから、平塚さんと遠藤の2名が参加し、稲城市の梨園・ぶどう園農家二軒を見せてもらいました。貴重な経験となりました。その感想を下記します。

1. 参加者が若い人たちであり、熱気を感じ、頼もしく思いました。

2. 見せて頂いた二軒とも、非常に良く手入れされており、綺麗でした。

3. 園全体が若い樹が多く、更に、新しい若い樹を植えていた。

4. 枝張りはフラットな状態で、枝の重なりは見かけなかった。網張りはしていない。

5. 生産品種は主として「稲城」と「新高」であり、それに特化している。

6. そして、稲城市果実生産組織の大きさです。販売作戦では、「稲城の梨」として地域団体商標を取得したり、「なしぼうや」のマスコットキャラクターを作成したりと大変な意気込み、やる気を感じました。

  次に、8月4日(火)に国立市果実部の「立毛検査」が行われ、ボランティアから平塚さん、井上さん、遠藤の3名が参加しました。当日は朝から、東京都中央農業改良普及センターの西村さん、国立市役所の久保田さん、JAの荒井さん、園主さんから、佐藤英明さん、北島康雄さんが参加され、各園では園主も参加されました。今年から、「立毛検査」の結果によるランク付けをなくし、普及センター、市役所の方に状況を良く見て頂き、ご助言、ご指導を頂く方式にしたとのことです。普及センター 西村さんの総評から、私の感想を下記します。

1. ダニの防除、これからのカメムシ、シンクイムシへの対策の必要性を痛感。

2. 「澤義園で「側枝の誘引」をしていた。ボランティアが良くやっている」と思いますとの、お褒めの言葉がありました。嬉しい限りです。

3. 東京地区の農家は60〜70%が販売に固定客を掴んでいる。逆に地方では20%ぐらいしか固定客がない。そのためは販売に苦労している。東京は特徴があり「都市農業に期待している」との主旨の発言がありました。私も同感です。

私は今回の上記行事に参加し、強く感じましたのは、都市農家の頑張りでした。農家の若い方々の意欲に期待したいと思い、私たちボランティアの活動がその一助にでもなればと思いました。間もなく、今年の梨の収穫時期です。美味しい梨を一杯食べたいものです。

以上

 

2009年8月6日

『くにたち・梨園ボランティア』

事務局 遠藤 常吉(文責)


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最終更新日 : 2010/09/04