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2024年7月

東京で行われる都知事選でのポスター騒動、皆様もご存じの事でしょう。私の近所では、幸いにもそういったポスターを見ることはありませんでしたが、ニュースで見るたびに常識が今や通らなくなった世の中という気持ちになりました。政見放送も見るに堪えない人があまりにも多く、自分の宣伝だけが目的で、都知事になるつもりも希望も全くないのですから、何のために立候補をしたのか、どうなっているのかといぶかしさだけが募ります。

自分では常識と思っていても、今やそれは常識ではないことがいくつもありすぎます。他人の高級車を盗んで売り飛ばす、銅線や、鉄線を切断して持ち去って売りさばく、SNSで知り合った名前も知らない人と平気で殺人をおかす、盗むなど、数え上げればきりがありません。

いつからこんな風になったのでしょう?

先日新聞にも驚くような記事がありました。
「風呂キャン界隈」という言葉を御存知ですか?界隈という言葉は、銀座界隈と言えば、銀座あたり、周辺という意味になりますが、ネットで使われている界隈は少し違って、「JK界隈」というのは「女子高生の世界では」という意味だそうです。「風呂キャン界隈」はシャワーを含めたお風呂をキャンセルする、つまりパスする、入らない人たちの事のようです。

ある調査によると、「季節に関係なくシャワー、お風呂が好き」と答えた人は68%に達する一方、「季節に関係なく嫌い」と答えた人が10、8%にも上ったそうです。
理由は「入るまでが面倒だ」「お風呂の後のドライヤーが面倒」などだったそうです。

今年も昨年同様6月からの猛暑ですが、シャワーや、お風呂なしでは過ごせません。体臭の強い人のそばには行きたくありませんし、シャンプーしていない人の近くには寄りたくありませんが、当の本人は気が付いていないのか、人迷惑な話です。

真夏にシャワーする、お風呂に入るのは常識だと思っていた私ですが非常識だということになるのでしょうか?

そういえばお茶のお稽古の時にこんなことを聞きました。その方は子供たちにお茶を教えていらっしゃるのですが、これまで畳、ふすま、障子の類は目にしたことが全くないという子供がほとんどというのです。
今や日本間のある家は希少な存在なので無理からぬこととはいえ、そういう子供たちに畳の歩き方や、ふすまや障子の開け方を一つ一つ教えなければならないので、なかなか骨が折れるのだそうです。
そして自宅で練習してきて欲しくとも、自宅に日本間や畳が無いのではどうしようもなく、予習や復習はできないということで時代の流れを感じます。

食事の際に、ご飯と味噌汁をどちら側に置くかということも一時話題になりました。私の常識では左にご飯、右に味噌汁ですが、それでは味噌汁をこぼす確率が高いので、反対にしたほうが良いという意見もあるようで、伝統とか、習慣というものも過去のものになってしまうようです。

懐石を頂いたことを思い出せば私の常識は間違えていないのですが、それさえも今や時代遅れなのかもしれません。

夏のお点前に洗い茶巾というものがあるのですが、それはお客様の前で茶巾を絞り、水のしたたり落ちる音で涼を感じ取ってもらうという風情のあるお点前ですが、その絞り方がわからないという若い方が多いようです。なぜならば、ぞうきんを絞ったことが無く、右手と左手をどうねじったらよいかを経験してこなかったということです。

しかし、茶道の世界では、こういったことは正しい所作でしなければなりませんし、必ず守らなくてはいけない不文律で、お稽古の中で学んでいきます。
これからは世間の常識とは違った異文化の世界になってしまうのかもしれませんね。寂しい限りです。


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